47歳で卵子提供による妊娠事例|晩婚の方にも新たな選択肢
2024/02/03

赤ちゃんはまだ誕生前ですが、すでにご家族の間では「赤ちゃんはパパに似るのか、それともママに似るのか?」という話題で盛り上がっています。双方のご家族が心待ちにしている、大切な命です。
Sさんにとって、この赤ちゃんは初めてのお子さまであり、おそらく唯一のお子さまになるかもしれません。晩婚で、結婚から年月が経つ中、仕事に追われて妊娠や出産について深く考える機会は多くありませんでした。しかし昨年、周囲の同僚のお子さまが中学や高校に進学する姿を見て、「自分もそろそろ考えなければ」と感じたのです。47歳から妊娠を目指すことは容易ではないのではないか、希望を持てるのか――そんな迷いの中で、Sさんは歩みを始めました。
いくつかの生殖医療施設に相談した後、Sさん夫妻は安田生殖センターに相談することを選びました。各種検査を経て、夫妻の状態を慎重に評価した結果、Sさんの場合は卵子提供が最も現実的な選択肢であることが分かりました。
3か月間の熟慮の末、夫妻は決断を下しました。「これが最後のチャンスかもしれない」と理解しつつ、再び当センターを訪れ、卵子受贈の手続きを開始しました。センターには卵子・精子の受贈に対応する専門スタッフ(「暖卵専員」)がおり、疑問や不安を一つずつ丁寧に確認することができます。さらに自院の卵子バンクを活用することで、登録からマッチング、書類手続き、受精・移植まで、スムーズに進めることができました。心理的なハードルを乗り越えた後は、治療の流れは落ち着いて進みました。胚の培養から移植、妊娠判定、妊娠経過と、少しずつ段階を重ねることができました。
Sさんは産科検診の際に、笑顔でこう話してくれました。「年齢的に不安はありましたが、こうしてお腹の中に赤ちゃんが育っていることに心から感謝しています。」
※ 本記事は事例紹介であり、当院では一人ひとりに合わせたサポートを行っています。






